Shopifyドロップシッピング完全ガイド｜売上アップのための最強チェックリスト

ホームページ：ストアで最も重要なページです。ビジネスの概要、商品、サービス、価値を伝える場であり、訪問者を惹きつける役割も担います。他の全ページへの入口も設けておきましょう。

会社概要：ブランドの価値観やストーリーを伝えるページです。顧客との信頼関係を構築し、ロイヤリティの向上に繋がります。

お問い合わせページ：電話番号、メールアドレス、SNS、会社住所（ある場合）などを明記し、顧客が簡単に連絡を取れるようにしておきましょう。信頼性を高める鍵となります。

FAQ（よくある質問）：購入を検討している顧客が持つ疑問を解消するページです。セルフサービスでの問題解決を促し、同じ質問への対応時間を削減できます。

返品・返金ポリシー：消費者の約半数は購入前に返品ポリシーを確認します。配送・返品・交換・返金に関する情報を明確にすることで、信頼性の向上にもつながります。

利用規約：サービスに含まれる内容、含まれない内容を明確にする法律的な基盤を記載するページです。

プライバシーポリシー：個人情報保護への関心が高まる中、必要に応じて弁護士と連携し、法的に適切な内容を作成することが推奨されます。

2. 商品一覧ページ

商品一覧ページは、すべての商品を顧客に表示する役割を持ち、多くのマーケティングトラフィックの着地ページでもあります。そのため、顧客が商品を効率的に見つけて購入できるように、またエンゲージメントを高められるように、丁寧に設計する必要があります。以下の要素を必ず一覧ページに含めましょう。

• 一覧ページの簡単な紹介

目を引く独自の見出しは、視認性を高めるのに効果的です。ページのキーワードは <h1> タグに含めておくと、SEOにも効果があり、検索結果でのランキング向上が期待できます。

一覧ページの導入部分は、まず顧客にとって有益な情報を提供することが重要です。

• カテゴリ一覧およびサブカテゴリ一覧

異なるカテゴリーの商品を販売している場合は、必ず分類を行いましょう。メインカテゴリが広すぎる場合は、さらにサブカテゴリに分けて整理してください。

• 絞り込み＆並び替え機能

絞り込みや並び替えは、顧客が商品をすばやく見つけるための重要な機能です。ただし、機能を設置する前に、どのようなキーワードで商品をフィルターできるのか（例：色別）や、顧客がどのような並び替えを望むかを把握しておく必要があります。その上で最適な方法を設定しましょう。

• ベストセラー商品とレビュー表示

購入を迷っている顧客は、ベストセラー商品やレビューを参考にする傾向があります。売れ筋商品や評価の高い商品は、すでに多くの顧客によって信頼されている証です。また、店舗やブランドに対する信頼感の向上にもつながります。

そのため、一覧ページにはベストセラー商品とその評価を表示し、購入後にレビューを促す工夫も大切です。

• 商品プレビューと「カートに追加」ボタン

複数の商品の画像表示とミニサイズの「カートに追加」ボタンを設けることで、顧客は現在のページを離れることなく、商品をプレビューし、そのままカートに入れることができます。

3. 商品ページ

魅力的な商品ページは、購入意欲を高める大きな鍵となります。しかし、商品ページは最も問題が起こりやすいページでもあります。たとえば、信頼性の欠如や、商品情報が不明確であることなどが挙げられます。そのため、商品ページの最適化は可能な限り行う必要があります。以下に、必須コンテンツと最適化が可能なコンテンツをまとめました。

• 必須コンテンツ：

多角度からの商品画像

異なる角度から撮影された高品質かつプロフェッショナルな商品画像を用意しましょう。可能であれば、ズーム機能や360度ビュー機能を活用すると、商品の魅力をより効果的に伝えることができます。

商品説明

商品説明文では、商品の特徴や魅力をしっかりと伝えましょう。「カートに追加」ボタンの上に配置し、折りたたみ式にすることで、より良いユーザー体験が得られます。

数量・型番・仕様・サイズ・カラーの変更可能機能

商品ページ内で数量、型番、仕様、サイズ、カラーなどを直接選択・変更できるようにすると、購入率の向上が期待できます。

「カートに追加」ボタン

「カートに追加」ボタンは、ページ内で最も目立つ色とデザインにすることで、視認性と操作性を高めましょう。

割引情報

割引情報は、購入を迷っている顧客を引き留めるための有効な手段となります。

配送情報

配送にかかる日数や到着予定日などを明記することで、顧客に安心感を与え、配送に関する問い合わせの頻度を減らすことができます。

• 最適化が可能なコンテンツ：

在庫情報

在庫数の表示には2つの目的があります。1つ目は、在庫不足による発送遅延を防ぐために、購入可能な最大数量を顧客に知らせること。2つ目は、在庫が残りわずかであることを知らせ、顧客に「今すぐ購入しないと売り切れるかも」という緊迫感を与えることです。

レビュー・口コミ

レビューや推奨コメント、または信頼できる外部リンクを掲載することで、顧客からの信頼を獲得しやすくなります。

商品動画

画像よりも動画のほうが商品の魅力を伝えやすい場合があります。可能であれば、動画コンテンツの追加を検討しましょう。

関連商品のレコメンド表示

関連する商品を販売している場合は、商品ページで合わせて紹介しましょう。たとえば、スマートフォンケースとワイヤレス充電器のように、同時に購入されやすい組み合わせが効果的です。

アフターサービス保証

全ての商品にアフターサービスが付いていることを明記することで、顧客に安心感を与え、信頼度を高めることができます。

シェアボタン

シェアボタンを設置し、顧客が自ら商品を友人に紹介できるようにすることで、自然な口コミ拡散が期待できます。

4. ショッピングカートページ

このページは、顧客が購入したい商品を確認し、最終的な購入決定を行う場所です。顧客をスムーズに決済ページへ誘導するために、効果的なショッピングカートページを作成しましょう。

5. 決済ページ

決済ページで買い物かごを放棄する顧客は少なくありません。だからこそ、このページは丁寧にチェックする必要があります。理想的な決済ページには、以下の要素が含まれているべきです。

• シンプルで明確なステップ表示

複雑な決済プロセスは、顧客を退屈させ、カート放棄の原因になります。ステップを明確に示しましょう。

• 人気のある複数の決済手段

PayPal や Google Pay など、安全で信頼できる人気の決済方法を用意することで、顧客は安心して支払いを行えます。

• 詳細な住所入力欄

必須項目と任意項目を明確に表示し、顧客が混乱しないようにしましょう。

• 明確な割引価格表示

割引によっていくらお得になったかをはっきり示すことで、顧客に「お得感」を与えましょう。

• わかりやすい「次へ」ボタンと「戻る」ボタン

視認性の高いボタンは、顧客の購入完了をスムーズに導きます。

• 注文確認とクーポン提供

支払い完了後、ポップアップやメールで注文を確認するよう促しましょう。また、クーポンを提供することで、リピート購入を促進できます。

6. 検索エンジン最適化（SEO）

多くのオンラインストア運営者は、コンバージョンを促すためにSNSプロモーションや広告に依存しており、検索エンジン最適化（SEO）を全く考慮しない、あるいはほとんど重視しない傾向があります。

しかし、2021年にはGoogleが全世界のデスクトップ検索トラフィックの70%以上を占めており、上位5位までの自然検索結果がクリック全体の67%以上を占めているというデータがあります。そのため、Googleでの高い検索順位を獲得することは、ウェブサイトのトラフィックを増やす上で今なお非常に効果的な手段の一つであり、SEOは投資する価値があります。

SEOは以下のような要素から始めることができます。

• オンページSEO

オンページ最適化は、2022年においてもGoogleでの検索順位を改善するための最も簡単かつ即効性のある方法の一つです。まず取り組むべきなのは、キーワードリサーチです。これは、メインのキーワードに加え、LSIキーワード（コンテンツ内容をより明確にする関連語句）も含まれます。

その後、見出しタグ（title tags）、メタディスクリプション、画像、URLなどにキーワードを活用しましょう。さらに、商品説明文やカテゴリ説明にもキーワードを自然に挿入します。

また、ブログ運営を始めるのもオンページSEOに有効です。1,800文字以上の長文コンテンツであれば、3～5個程度のテーマキーワードやLSIキーワードを自然に盛り込むことができ、検索エンジンに対する内容の深さと関連性が向上します。ただし、自サイト内での重複コンテンツや盗用コンテンツがないよう注意が必要です。

• テクニカルSEO

テクニカルSEOとは、検索エンジンにあなたのウェブサイトが正しく認識・クロール・インデックスされるようにする技術的な最適化を指します。具体的には、ウェブサイトのセキュリティ、読み込み速度、モバイル端末での表示パフォーマンスなどを改善します。以下のような簡単な対応が効果的です。

• 内部リンク

内部リンクとは、あなたのウェブサイト内の複数のページ同士をリンクでつなぐことを指します。これにより直帰率を下げ、検索エンジンがあなたのサイトをより迅速かつ正確にインデックスする手助けとなります。

もしストアサイト内でブログを運営している場合、記事中に内部リンクを設置することで、読者を商品ページへスムーズに誘導できます。

• 外部リンク

外部リンクとは、第三者のウェブサイトに掲載され、自サイトへ誘導するリンクのことです。これはSEOにおいて非常に重要な要素です。高品質な外部リンクが多いほど、検索エンジンにおける信頼性とシェア度が高まります。また、ドメインオーソリティ（権威性）も向上します。

SNSでのシェアを顧客に促すのも一つの方法ですが、それだけでは受動的です。そこでおすすめなのが、信頼性の高いウェブサイトにゲスト投稿を依頼することです。多少の労力が必要ですが、長期的なSEO効果を得られる可能性があります。

• 権威性

Googleは、あなたのウェブサイトの専門性、権威性、信頼性（E-A-T）を、検索順位を決定する際の重要な要素としています。もし自分のブランドを立ち上げたいと考えているなら、権威性を構築することは、ブランドへの信頼と知名度の向上に繋がります。

この記事で紹介した最適化方法の多くは、ウェブサイトの権威性を高めるのに役立ちます。たとえば、安全なサイトで、情報がしっかり整っていれば、訪問者の信頼を得やすくなります。高品質な記事を投稿することで、自分の専門分野における知識をアピールできます。また、プレスリリースなどの信頼性あるメディアであなたのストアやブログが紹介されれば、さらなる権威性の獲得につながります。

7. Shopifyに必要なアプリ

Shopifyを利用する最大のメリットの一つは、Shopifyアプリストアでさまざまなアプリやツールをインストールすることで、簡単にストア機能を拡張できることです。

以下のようなカテゴリのアプリを導入することを検討してみましょう：

• ストアデザイン

プロフェッショナルなストアデザインは、顧客体験を向上させます。十分な予算があれば、デザインツールを活用して、ストア全体の印象を改善することができます。

• 商品リサーチ

最適な商品選定は、Shopifyビジネスにおいて最も重要なポイントです。商品リサーチツールを使えば、売れ筋商品や潜在的ヒット商品を競合よりも早く見つけ出すことができます。

• 仕入れと注文処理

これはドロップシッピング向けのアプリです。通常、ドロップシッピングのサプライヤーは、商品の仕入れ、注文管理、配送、さらにはカスタマイズやオンデマンド印刷まで、アプリを通してサポートしてくれます。

• マーケティング

SEO、コンテンツマーケティング、Eメールマーケティング、SNSマーケティング、広告、ダイレクトマーケティング、マーケティング分析、自動化など、非常に多くのマーケティングアプリがあります。目的に合ったツールを選ぶことで、より効果的なプロモーションが可能になります。

• コンバージョン

これらのアプリは、ストアアラート、キャンペーン、クロスセル、顧客レビュー収集などをサポートするツールです。細かい部分でコンバージョン率の向上が期待できます。

• カスタマーサービス

ヘルプセンター、ライブチャット、SMS、顧客管理など、カスタマーサポートを向上させるアプリも豊富です。顧客満足度を高め、リピーター獲得に繋がります。

8. Eメールマーケティング

Eメールマーケティングは、顧客との良好な関係を構築・維持するのに効果的な手段です。数日以内に効果が見られることも多く、非常に効率の良いマーケティングチャネルの一つです。

以下は、Eメールマーケティングで最も重要な8つのメールの種類です：

9. ソーシャルメディアマーケティング

ソーシャルメディアマーケティングとは、ソーシャルメディア上で自社の商品、ストア、ブランドを宣伝し、ブランド認知度を高めることを指します。2021年の時点で、世界中で約44億8,000万人がソーシャルメディアを積極的に利用しており、その数は年々急速に増加しています。つまり、あなたの潜在的な顧客もソーシャルメディア上にいる可能性が高いため、迅速に交流を図るべきです。

ソーシャルメディアマーケティングは、さまざまな形で始めることができます。

• コンテンツマーケティング

Googleだけでなく、主要なソーシャルメディアプラットフォームも強力な検索エンジン機能を持っています。そのため、SEOとソーシャルメディアマーケティングを効果的に融合させるには、キーワードリサーチが欠かせません。まずはソーシャルメディア上にブランドのホームページを作成し、ブランドやニッチに関連するキーワードタグを使って投稿を行いましょう。

もちろん、良質なコンテンツはキーワードだけで成り立つものではありません。顧客にとって価値のある情報を発信し、フォロワーを増やすことが大切です。たとえば、特集リンクの共有、自社ブログの紹介、商品のプロモーション、購入方法のチュートリアルなどを投稿するのが効果的です。

• 広告

Facebook、Instagram、YouTube、TikTokといったプラットフォームでは、ホームページを作成して広告を配信することができます。ただし、広告を開始する前に、自社のターゲット顧客がどのプラットフォームで活動しているかを把握し、広告のコンバージョン率を高めることが重要です。2022年にはTikTokが有望なマーケティングプラットフォームとして注目されており、ドロップシッピングのような小規模ビジネスにも適しています。少額の予算で試す価値は十分にあります。

• >インフルエンサーマーケティング

自分でアカウントを運営する時間がない、または短期間で効果を出したいという場合には、インフルエンサーマーケティングがおすすめです。これは、すでに影響力を持つクリエイターで、かつフォロワーが自社の潜在顧客と一致している人物を見つけて、コラボレーションを行うという方法です。インフルエンサーが投稿する動画や投稿内で、自社の商品やブランドを紹介してもらうことができます。Instagram、YouTube、TikTokが特に効果的なプラットフォームとして挙げられます。

• コミュニティ運営

Facebookグループ、Reddit、YouTubeコミュニティなど、大勢のフォロワーや顧客が集まった際には、これらのプラットフォームで顧客同士のつながりを築き、関係性を維持していくことが可能です。

10. データ分析

データ分析は、ビジネスの状況や投資対効果（ROI）を測定するために欠かせない要素です。勘だけに頼って意思決定を行うよりも、データと経験、直感をバランスよく活用することで、より高い収益性が期待できます。以下は、Shopifyストア運営者がよく使用する代表的な分析ツールです。

最後に

一般的なトラブルやミスを避けるために、ウェブサイトを公開する前に、全ての動作確認やボタンの動作テストを入念に行ってください。また、A/Bテストを継続的に実施し、顧客満足度を向上させる要因やコンバージョンにつながる要素を分析しましょう。

どんな細かい部分もおろそかにせず、近道に頼らず、一歩ずつ最適化を積み重ねることが、本当の成功につながります。戦略を立てて、今すぐ行動を始めましょう！